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2015/01/15~

ぼっち転生記

ぼっち転生記 WEB版 第102話 【移転以降の更新です】


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  ◆◆◆

 ケルベロス共の撃退には成功した。

 『魔犬の牙』や『魔眼(ランクA)』など高級素材も大量ゲットだぜ! だった。

 また、奴隷牧場の子供たち=エターナル学園の生徒たちに『素材剥ぎとりの実習(ケルベロス編)』も、経験させることができた。

「でもでもでも、アッシュ君」

 俺の肩に止まっている風精霊シィルが不安気な顔で、
「今回。私、すっごく焦ったのっ! アッシュ君がデッケェ・ケルベロスたんにぱっくんちょされちゃったからっ」
 俺もあのときは焦った。

 死の予感すら感じて、本気で焦った

 が

「死中に活を求める、だ、シィル」

 自ら、あえて飛び込むことで、俺は、命を拾った。

「死中って、ケルベロスたんのお口の中?」
「ああ」
「で、でも、やっぱり危険すぎるのっ」
「だが、今こうして生きている」

 あの時、前に出て、自ら魔犬の口、そして体内に勢いよく飛びこまなけば、俺は今頃、口内で咀嚼されて、牙でバラバラになり、胃の中で消化されていたであろう。

「う、運がよかっただけなのっ」
「まぁ、な」

 しかし、ケルベロス・ロードのように超大型モンスターの口内・体内に自ら飛び込む“戦法”は、“あり”だと思う。
 非常に危険な、それこそ、特攻戦法ではあるが。
 しかし、成功すれば、その効果は絶大だ。
 敵の体内(胃の中)で、意識があり、身体も動くならば、あとはやりたい放題なので。
 ボーナス・ステージみたいなものだ。
 ドラゴンボールでも、巨大化したピッコロさんの中に悟空が入ったり、飴玉(世界一強いあめ玉)にされたベジットが、魔人ブウの体内にわざと吸収されたりしていたし。
 この特攻戦法は、今後も強敵相手に使うかもしれん。

「そ、そんな危険なやりかた、いつか失敗しちゃうのっ! 二度としちゃ駄目なのっ!」
「わかった、わかった。よほどのことが無い限り、この戦法は使わないよ」

 俺のことを心配してくれている風精霊に、俺はそう約束した。
 もっとも、よほどの事態(緊急事態)だからこその、特攻戦法なのだけれど。

   ◆◆◆

「貴方は将来――大型の魔物に飲み込まれるように喰われ、絶命する運命――のようです」
「………………」

 城塞都市カレの商売には不向きな目立たない場所にある『占いの館』
 そこには、俺が懇意にしている占い師がいる。

 盲目の占い師ミーアだ。

 褐色の肌を持ち、神秘的な雰囲気をもつ二十代に見える美人占い師でもある。
 地球でいえば、エジプト系・アラビア系の美人だ。
 どこか、ジプシー的な雰囲気もある。
 ドラクエでいえば、占い師ミネアに雰囲気が近い。
 その美人占い師ミーアに、今回は、俺の将来を占ってもらった。
 特に、どんな死に方をするかを。

 俺が、畳の上ならぬ、ベッドの上で、安らかに眠れなくても仕方はないが、しかし――

「定められし運命です。しかし、運命とは、また、“変化”するもの。そして、避けられることも、決してありえないわけではないのです」
「あ、ああ」
「しかし、運命には遡及力・復元力もまた、あります。たとえ、一度は避けても、同じような運命となるよう、に。ゆめゆめ、油断されないよう」

 俺は占い師ミーア、お決まりの台詞を聞きつつ、こう誓った。

――あの“特攻戦法”は封印しようっ!

 と、固く誓ったのである。

 特に“実体化した氷の精霊王・神狼(フェンリル)”との戦闘が、今後、起こりえるとしたら、あの“特攻戦法”は絶対に使ってはいけない。
 そんな予感めいたものがしてもいた。
 投槍系精霊魔法“グングニル”を得意技とする俺だけに。
 神槍グングニルの使い手であり、北欧神話の最高神オーディン。

 かの戦神にして主神も、フェンリルにぱっくんちょ、されて、美味しくいただかれてしまったしなっ!

  ◆◆◆
 占いの館を出た俺は、大草原に向け、空を飛んでいた。

 しかし――
 本当にあの占い師は有能で役に立つ。
 今回、『チュリープ投資におけるバブル』到来に関しての占いと相談もした。
 俺が予想している流れになると、占い師ミーアも、予言・予知してくれた。
 これで、安心して、チュリープ投資、そしてバブル期、さらには、バブルが弾けることも見越した準備にかかれる。

 …………。

 俺はそこまで、占いを信じている訳では、ない。
 だが、あの占い師は。
 占い師ミーアは信じられる。

 …………いや“占い師“としてな。

 この世界では、“占い”もまた、神秘的な“力”の一種なのだ。

 …………。

 人として、人間としても…………信頼…………しないわけではない、こともなくはない、が。

「アッシュ君、ミーアたんへの信頼度、会うたびに上昇しているね☆」

 風精霊シィルがニパっ☆ と、笑った。

「まぁ、これだけいろんな事を相談し、ほぼいつも、的確な助言を貰えていれば、少しは、な」
「でもでも、“依存”するのはメーなの。危険なの、危ないの。危険が危ないのっ」
「依存など、別にしてはいない」
「だったからいいけどぉ。ミーアたん、なんというか、どこか、“普通”ではないしぃ」
「まぁ、占い師、それも有能な占い師、だから、な」

 シィルの言うとおり、褐色の肌を持つ盲目の美人占い師ミーアは、独特の雰囲気を持っている。
 神秘的な――どこか、超常的な――雰囲気すら、持っている。
 だからこそ、俺は彼女に魅かれている、のかも、しれない。

   ◆◆◆

 城塞都市カレには、いくつか占いの館がある。
 その中の一つには、ユーシア大陸・中央南方地域出身と言われている、異国的な雰囲気を持つ、美人占い師がいた。

 盲目の占い師ミーア。

 人、ではない。

 人以外のナニカ、だ。

 人にあらざる存在であった。

「クフ…………クフフフフフフフフフ」

 誰もいない『占いの館』――テント――の中で、ミーアと名乗っている“ナニカ”がほくそえんでいた。
 人の姿は、とっていない。
 表現できない、異様かつ異形の姿になっていた。

「……炎……死者の再生……灰からの復活……それも一握りの遺灰(アッシュ)から…………クフフ…………クヒフフフフッフフフフフフフ…………」

 何度も占ってもらい、また、助言を受けてきたことで“占い師ミーア”には、ある程度、アッシュは心を開いている。

 信頼。

 絆。

 大切なヒトの1人との認識。

 そのようなものすら、アッシュは内心、“占い師ミーア”に感じつつもあった。

 それゆえに、“占い師ミーア”には、多くのことを相談している。
 悩みを打ち明けてもいた。
 殺されたアルを三度、蘇生を試し、最終的に、蘇生・復活を成功したことも、話していた。
 それほど、アッシュの心には、“占い師ミーア”が、いたのだ。

 いつのまにか、そうなっていた。

 そう、まるで這いよるように、アッシュの心に、“占い師ミーア”はいつのまにか、いたのだ。
 占い、助言し、相談を受け、悩みを打ち明けることで、アッシュは、自分でも気づかないほど、、“占い師ミーア”に心の大切な部分まで、“侵入”されていた。
 這いよられていた。

「クヒャっ! クヒャクヒャクヒャクヒャクヒャクヒャヒヒッヒヒヒヒヒハハハっ!!!」
「導いて……ええ、導いてあげますよ」
「栄光と破滅、希望と絶望、そして、死と再生の果てにたどり着く“新しき世界”にっ」
「私の宝物を――とても大切な玩具を――とてもとても“大切なアッシュ”を」
「クヒヒヒャ、ヒヒヒヒハハアハ…………アヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ――」

 テントのなかは、蝋燭の明かりが消され、“闇”になっている。

 その闇の中、ミーアと名乗っている“ナニカ”が、蠢きつつ、楽しそうに笑い――嗤い――つづけていた。
 


 















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