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2015/01/15~

SS集

神眼の勇者 SS 「ドリームワールド」


 ←神眼の勇者WEB修正版 第99話 →ぼっち転生記SS 『聖帝玉言集』(エターナル学園)
――これは夢だ。

 意識がハッキリしてくると、俺はそう強く認識した。
 夢の中で夢だと認識できる、いわゆる明晰夢だと思う。

 俺、丸田(マルタ) 真(マコト)は、
 “遊園地”にいた。
 夢の中の。
 現代地球にあるような遊園地にいたのだ。

「糞女神……いや、ファック女神……じゃなくて、アステナに召喚されたものな。異世界に」

 時空の女神アステナに地球から俺は異世界に召喚されていた。
 まだ地球には戻れていない。
 なのに、地球上の遊園地に、俺がいるわけないのだ。
 やはり、夢なのだろう。

「しかし、描写に困る“遊園地”だな」

 東京~と名はついているが、 日本の千葉にある、
 “あの” 夢と希望の国にそっくりな“遊園地”なのだ。
 詳細な描写は、いろいろと危険なので、避けさせていただく。
 貸し切り状態である夢の中の“遊園地”を 散策してみようと思ったら――

「ウェルカム◇ “夢世界(ドリームワールド)”へっ!」

 !?

 突如、背後から声をかけられ、俺は反射的に振り向く。

「ピ……エロ?」

 俺は、背後にいた道化師風の姿で仮面をつけた男を見て、思わず呟いていた。

 ここは、やはり、夢に違いない。
 遊園地にピエロがいるのは、別にいい。
 そのピエロが2メートルを遥かに超す長身なのも、まぁいい。
 しかし、“遊園地”にいるピエロが、本物にしか見えない
大鎌(デスサイズ)を持っているのは、おかしい。
 それも、刃に血がついた。
 そのうえ、このピエロは宙に浮いているのだ。
 地上から、1メートル以上もの高さで。

 ありえないことだが、夢なら、納得はいく。

「おや? おやおやおやぁ~◆」

 大鎌を両手に持つピエロが、可笑しそうに笑った。

「私の姿を見ても、さほど驚きも恐れもしないとは◇ 【精神力】がよほど高いのか。それとも、相当な修羅場をくぐってきたのか……これは、“狩り”が楽しそうですね~◆」

 クスクスと笑う不気味なピエロ。
 “狩り”だとか、不穏当なことを口にしながら。

 夢だと認識していなかったら、俺はかなりビビったかもしれない。

「どうせ夢、だからな、コレは」

 奇妙なピエロに対し、俺はニヤっと笑い返した。

「おぉ! これは珍しい。ココが夢であることを、これほど短期間で理解されるとは◆」
「あんたが、夢の世界だと最初に言ったじゃないか」
「いかにも◇ いかにも、ここは夢の世界◆ “夢世界(ドリームワールド)”ですとも
、お客様。ここは、貴方が見ている夢にしかすぎません。ただし――」

 ゾクッ!

 仮面をかぶったピエロの目の奥で、凶悪な光が一瞬、輝いた気がする。

「この“夢世界(ドリームワールド)”で、私に殺された人間は、現実世界で
“廃人化”しますけどね~、レロレロレロレー◆」

 おどけるような仕草で舌を突き出し動かすピエロ。
 夢で殺されたら、現実で廃人化だって?

 そんな馬鹿なこと――
 それこそ夢みたいなこと――

「道化にして夢魔の王であるこの私、悪夢を司る無魔王インクラウスにはスキル《魂壊し》があるのでね~~◇ では、そろそろ壊させていただきますよ~◆ 貴方の心と魂をぉ◆」

 …………。

 かなり“ヤバい”気がしてきた。

 これは確かに夢なのだろうが――夢でこのピエロに殺されるのは、本当に“ヤバイ”予感がする。
 闘うか?

 しかし、俺はいま、素手だ。
 大鎌を持つ、得体のしれないこのピエロに、素手で勝てるのか?

「ここは貴方の夢ですよ~◇ 武器が欲しければ、意識と精神を集中させて、強く想像(イメージ)してみてください。ひょっとしたら強力な武器が創造できるかもしれませんから~◆」

 ピエロの奴、よほど余裕があるからか、俺に助言してきた。
 必死に抵抗する俺をいたぶりたいだけかもしれんが。

――武器、武器か。

一瞬、“丸太”が頭に浮かぶが、それは打ち消す。

どうせなら――伝説級の武器を想像(イメージ)し、創りだしたい。

「エクス――カリバァァァァァァァ」

 でたっ!

 強くイメージした聖剣(エクスカリバー)が、俺の手に出現し――

「ハァイ、残念~~◆」

 ピエロが軽く振るった大鎌の一撃で……粉々に……砕かれた。

「ダメダメ~◇ そんな、貧弱な想像力(イメージ)で創造した武器なんて、脆い脆い◆◆◆」

 クッ……。

「もっと、強い武器を出しなさい~◇ 出せないなら、今すぐ、殺しちゃいますよ~◇」

 やはり――

「“夢世界“で私に殺されたら、精神と心が壊され、廃人化しちゃますよ~◆」

 やはり俺には――

「さぁさぁ、どうしましたぁ~◇」

 “アレ”しかないのか。

「もう無理そうなら、本当に殺しちゃいますからね~◆ 私が今まで、数限りなく、殺し、そして、精神と心を壊してきた人間達のようにぃ~~~◆」

 “丸太”しかないのかっっっ!!!!!!

「ほらほら、早くぅ~。ん、んんん~~~~? プッ、クハっ◇」

 ピエロが、俺が想像し、作りだした“丸太”を見て、吹きだした。

「ギャヒっ! ギャハハハハハっ! 丸太……丸太って◇ アハハハハ」

 俺は、嗤いつづけるピエロが持つ、大鎌に向け“丸太”を振るった。

「ギャハハハ――あべぃぁらばっ!?」

 吹き飛ぶピエロ。

 大鎌はへし折れている。

 俺が振るった“丸太”は、大鎌をいともたやすくへし折り、なおとまらず、ピエロの胴体(脇腹)にぶち当たり、そして、吹き飛ばしていた。

「よく転がるなぁ」

 ピエロは、吹き飛んだあと、地面を盛大に転がっていた。

「ま……丸太など…で……◆」

 息はあるようで、フラフラとよろめきながらも、ピエロは立ち上がりかけたが――

 ゴキィンっ!!!!

 駆け寄った俺は、ピエロの頭に丸太を振り下す。
 地に俯けに倒れ、ビクンビクンと痙攣するピエロ。

「誰が、誰を殺すって?」
「あ……ああ…………あ」

 丸太を抱えながら、俺はピエロに尋ねていた。
 恐慌の色が濃いピエロは、まともに答えてくれなかったが。

「なるほど、夢であるココは、強く想像力が働けば、確かに強力な武器になるようだ、な。俺が創造し想像した“丸太”が、これほど強力なのだから」

 俺にとって、強く想像力が働く武器――それはやはり“丸太”のようだ。

「……あ……ひ……ぁあ……や……め……で…………や…………め…………」

 懇願するようにピエロが呟く。

 が、

「駄目」

 グチャンっ!!!

 俺に頭を“丸太“で突き潰されたピエロは、一度、ビクン! と大きく痙攣した。
 そして、そのあとは、二度と動かなかった――

  ◆◆◆

「マコト様、朝ですわ」

 俺の奴隷でもある、メイド服姿の美しい少女ミリアに起こしてもらった

 …………。

 なんか、奇妙な夢を見た気がするけど――内容を思い出せないな。
 まぁ、いいか。どうせ夢なんだし。



  ◆◆◆



「悪夢の夢魔王インクラウスがやられたようだ」
「フフフ……奴は夢魔四天王の中で最弱」
「人間如きにやれるとは、夢魔の面汚しよ……」
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