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2015/01/15~

神眼の勇者

神眼の勇者WEB版 第106話 【新規更新】


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  とりあえず、島に上陸はした。

 魚顔の島民たちは、砂浜に立つ俺を遠巻きに囲みつつも、話しかけてきてはくれない。
 やはり、俺を酷く警戒しているようだ。
 ただ、島民たちの数はドンドン増えてはきている。
 いまでは90人以上いる。
 島に住んでいるらしい人間のほとんどだ。
 みな、やはり目と目が離れ、特徴的な魚顔をしている。
 《神眼》でみた美しい少女は――この中にはいない。

 ん?

 体格の良い中年の男が、後ろに数人の男たちを引きつれ、俺に近づいてきたぞ。
 今までは、数が集まるまで様子を見ていたのかも。

「……アンタは、一体、誰だ?」

 不審の目で俺を見つめつつ、中年男が聞いてきた。
 俺は、懐から一枚の紙を取り出した。
 オサワ王国の王女であり、おそらく次期女王であるフローラ姫。
 そのフローラ姫から、正式にこの辺一帯を領土として与えられた証(アカシ)である証書だ。

 俺は、自分がこのあたりの領主であることを説明した。
 フローラ姫が署名し、王家の印を押した証書を見せながらね。
 さらに、無人島であるこの島に、なぜ、彼らが住みついているのかも尋ねた。

「領主……様……。か、勝手に住みついた罪は、どうか許して欲しい」
「…………」
「我らは、もともと流民なのです。この異様な形相により迫害を受け、安寧の地を求めていた少数部族――それが我らなのです」

 そんな風に、中年男が自分たちのことを説明してきた。
 彼らは、少数部族である『イリの民』だとも口にしていた。
 部族の指導者は、この中年男で、名前はガーグス、らしい。
 《神眼》によって

【ガーグス 人間 男 漁師 レベル17】

 と、【ステータス】も確認は出来ている。

 ガーグスが、“人間”であることも、確認できた。

 俺は、やや奇怪な顔立ちであるこの者たちが人間であることを確認でき、ほっとしていた。

「この島には半年ほど前に移住してきました。呪われた島と呼ばれているだけに、他の人間はあまりこの島、この地を訪れません。多民族から迫害を受けてきた俺達には、ありがたい場所、なのです」
「呪われた島なんて呼ばれているところに、よく、住む気になったね?」

 相手が人間であることを確信でき、俺は多少、気を緩めながら会話を続けた。

「いえ、呪われた島といっても、よほど運が悪ければ邪神による《呪い》がつくだけですので」

 の、《呪い》? そ、それって、大変なコトなのでは?

「《呪い》といっても、さほどの影響はありません。せいぜい、身体に《呪紋》が浮かぶ、程度でして。島のどこかに封印されているという《呪い》を司る闇女神の一柱《呪眼の女神カース・アリス》に特別、魅入られてしまった場合、その限りではないかもしれませんが」
「じゅ……《呪眼の女神カース・アリス》?」

 え? 邪神とか闇女神とかが封印されているのココ? 
 
 やだぁ、超危険地帯じゃないですかぁ。


 か……帰りたい。

「いえ、ただの言い伝えですよ。この地方の。しかし、それゆえ、誰もこの島には近づこうとしません。だからこそ――他者から迫害を受け続けていた俺たち『イリの民』にとっては、安寧の地、なのですが」

 むぅ。

 事情を聞いたら、彼らにこの島から出ていけ、とは命令しにくい。
 まぁ、フローラ姫やアドルド総務大臣に報告し、彼女達に処理を任せよう。
 俺は、一応、この島の領主だけど、別に退去命令を出す気はなれなかった。

「おお、我らの移住を認めてくれるというのですかっ」
「俺は、ね。でも、王国領土なんだし、姫や大臣の判断しだいだけど」

 基本、責任とかを背負いたくない俺は、彼らの処置・処遇は、 “上” に丸投げするつもりになっていた。

 それはいいとして――

「あんたたちとは、民族が違いそうな少女も1人、いるはずなんだが、な」

 《未来視》で視た美しい少女の特徴を俺は述べた。

「いえ、そんな少女は、この島で見た事などありませんが…………」

 ガーグスも、他の人間達も、俺が特徴を述べた少女など、知らないと断言している。

 むぅ。

 未来は未来でも、それが、数年後、あるいは数十年後、の可能性もあるからなぁ。
 彼らは、本当に無関係かもしれん。
 《未来視》で視た複数の男女とも、彼らは、あまり似てないし。

 …………ん?

 ガーグスの方を長く見ていたら、彼の【ステータス】に変化が――

【ガーグス 深き半漁人(ディープギルマン)  ※ 人間に擬態中】

 おぉうっ!?

「ふ……深き(ディープ)……半漁人(ギルマン)……?」

 ガーグスを見つめながら、思わず、俺は呟いてしまった。
 ビクッと震えるガーグスたち。

 そして――

「ぎ……ぎぎぎ……よもや、見破られるとは」

 !?

「油断させ、不意を打ち、捕えて、海の邪神クトォリア様の“贄(ニエ)”に捧げるつもりであったがぁ、見破られたなら仕方ない」

 っ!?

「いますぐ捕え、”捧げの儀式”まで逃げられぬよう、両足を引きちぎらせて、もらおうがぁ」

 お……オイオイオイオイ。

 さ、さっきまで人間だと思っていた島民たちが…………化物…………に、なった、ぞ。

 魚顔の人間どころではない。

 まさに、半漁人だ。

「う……うぁ……うぁぁぁぁ……」

 ヤバい。
 ヤバすぎる。

 このとき、俺は恐慌に陥っていた。

 この異世界に来て、勇気も含め、精神的な強さもある程度身に付いてはいる。
 それでも、本気で怖くなった。
 彼らのビジュアルが、おぞましいモノであるのも原因だ。

 それだけでなく――俺は、クトォルフ神話的・怪物どもに思えるコイツラに対して、とても怖くなったのだ。

 《深き者》なんて、人間が勝てる相手ではないっ!!!

 この時、俺は、ひょっとして、正気度ロールにでも、失敗したかもしれない。

「うわあぁぁぁぁぁぁぁあああっ!!!!!!」

 一時的かもしれないが、俺は狂気に襲われた。
 恐怖のあまり、狂乱状態になった。
 そして、やたらめったらに、アレを振り回した。

 そう――背負っていた丸太――を。

 神精樹の丸太を、滅茶苦茶に振り回したのだ。

「ちょ、ちょっと、真! そんな無茶苦茶な戦い方だと隙だらけよっ!」
「うわっっ! うわぁっ! うわあぁぁぁああっ!!!!」

 マル子の忠告も耳に届かず、とにかく丸太を振り回した。

 その結果――




 その場にいた、ほとんどの深き半漁人(ディープギルマン)をぶちのめした。





 もちろん、丸太で。

 あ、あれ?

 コイツラ、ひょっとして――弱い?

 正直、隙だらけな俺だったのに、カスリ傷すら受けてないぞ。

「ひ、ひぃぃぃぃぃぃっ!!??」
「な、な、なんなんだこの人間っ!!!???」
「い、いくら“陸”の我らは“海”にいるときより、戦闘力が半減するとはいえ――こ、こんなことが」
「に、逃げろ! 屋敷に逃げ込むんだっ! このままでは全滅するぞっ!!!」
「ひいぃぃぃぃぃ!!!!!!」

 まだ無傷だった数人の半漁人どもが、俺の前から一斉に逃げ出した。

 …………。

「うわ、うわ、うわわ!? 追いかけてきやがった!?」
「ま、丸太! 同胞の血で染まった丸太持って、迫ってくるぅぅぅぅぅ!」
「ひぃぃ、は、疾ぇぇっ!?」

 恐慌に陥って逃げだした深き半漁人(ディープギルマン)どもを、追いかけてみました(まる)

 ゴスゥゥゥっ!!!
 メキャァァアっ!!!!
 ボギャィァァァっ!!!!!!

 追いかけながら、さらに数人の半漁人どもをブチ倒す。丸太で。

 俺を捕まえ、邪神の生贄(贄)にするなどほざいてくれたのだ。
 逃げられないように、俺の両足を引きちぎるつもりだったのだ。
 そんな奴らを許しておけん。

 人間ではなく、明らかに邪悪な怪物だったので、俺は容赦なく、丸太で仕留めていった。

 しかし、2人(2匹)ほどは、島の奥にあった屋敷に逃げ込まれた。
 中からかんぬきで扉も閉められてしまった。

「はんっ! この程度の扉! アタシと真ならっ!」

 マル子は、破城槌の如く、自分(神精樹の丸太)で、扉を破壊することを提案してきた。
 まぁ、それでもいいのだが、しかし、ここは――

 このとき俺は、屋敷の “窓” に注目していた。


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~ Comment ~

NoTitle

>それだけでなく――俺は、クトォルフ神話的・怪物どもに思えるコイツラに対して、とても怖くなったのだ。


クトゥルフ?わざと変えてるならあれだけどほとんどがそういう感じだからわざとやってるのかな?
誤字だったら修正を わざとならそのままでお願いします
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