【移転しました】ぼっち転生記と神眼の勇者とチート開拓記+きのこ【ファースト】

【ぼっち転生記と神眼の勇者とチート開拓記+きのこ】

サイトの運営・充実、それに寄付(日本盲導犬協会など)などに広告収入は使用させていただきます。
2015/01/15~

神眼の勇者

神眼の勇者WEB修正版 第9話


 ←神眼の勇者WEB修正版 第8話 →神眼の勇者WEB修正版 第10話
 凛とした声が背後から聞こえた。

 振り返ってみると――白銀の鎧、それに純白のマントを身につけた、美しい女性が立っていた。
 二十代前半で金髪碧眼の美女だ。

「あ、アリア。お、俺はまだ負けて………………」

 そう言って立ち上がろうとした大男だが、またも途中で尻餅をついた。

「本当に情けない姿……無様ね」
「あ、アリア。PT(パーティ)を組んでいる仲間に対してそんな言い方はねぇだろ」
「ガルドとは、二度、冒険に出ただけの浅い関係だったけど、仮にもPTメンバーのこんな情けない姿、見たくなかったわ」
「ク……」
「私、集合時間に遅れた貴方を迎えにきたけど…………もう来なくていいわ。貴方には愛想が尽きたから」
「あ、アリアっ!?」
「貴方では強さ的にも物足りなかったけど、それ以上に今回の醜態を見てほとほと愛想が尽きたわ。私のPTに、貴方みたいな人は必要ない」
「ま、待ってくれよ。アリア。今のは、ゆ、油断しただけ――」
「負けたことだけを言っているわけじゃないわ。私は貴方の品性に愛想が尽きたの。
 チンピラのように自分より弱いと思った人間に対しては、傲慢になり、その上、言いがかりをつけて金品を巻き上げたり、恥をかかせようとする、貴方の下劣な品性に」
「……み、見ていたのか?」
「ええ、貴方がこの宿の店員を脅し始めたところからね」
「……グ……」
「とにかく。もう貴方とはコレっきりだから。私のPTからも外れてもらうわ」
「そんなっ! お、俺の気持ちは知っているだろアリア!!!」
 大男は悲鳴のような声をあげた。
「貴方がしつこく告白してくるたびに、私は何度もキチンと断ったはずよ。そうね……この際だからハッキリ言うわ。貴方のしつこさは正直言って迷惑なの。街で見かけても二度と話しかけてこないでね」
「そんな……そんな……」
「だいたい貴方、酒場の看板娘であるアリーナにも言い寄っているじゃない」
「し、知っていたのか………」
「ええ。他の女性に言い寄っていながら、私にも告白するなんて、あまり女を馬鹿にしないことね。じゃあ、ガルド――さようなら」
「ま、ま、待ってくれアリア! 頼むっ!」

 アリアという名の女性は、踵を返して宿屋を去って行った。
 美人だけど、ちょっとキツイ性格の女性だなぁ。
 などと俺が思いながら窓越しに見える彼女の背中を見ていると――

 頭に映像が浮かんできた。
 今の女性が――レイプ――されている映像だ。

□□□□□□□□□□□□

 女性は「イヤァっ! 中で出すのだけは止めて!」と、泣き叫びながら懇願していた。
 彼女をレイプしているのは――大男(ガルド)だ。
 粗野で下劣な笑みを浮かべたガルドは、その巨大な手で女性の細い首を締め上げた。
 女性はしばらく痙攣し――泡を吹いて白目を剥きガクっとなった。
 そのまま、ピクリとも動かない。
 ガルドが愉快そうに「へへ……死んじまったか。ケッ、俺をコケにしやがるからだ」と笑った。
 ガルドの言うように女性は窒息死した……ようだ、
 ただのレイプではなくこれでは…………強姦殺人…………じゃないか。

□□□□□□□□□□□□



 映像が浮かんだのは数秒の間だけだった。
 ハッとした俺は、さっきより遠くに見える彼女の背中をしばらく見つめた。
 たった今、彼女に別れを告げられた大男(ガルド)は、床にへたり込みながら屈辱に震えていた。
 
 な……何だったのだ今の映像は?
 神眼によって過去が見えた――のか?
 いや、さっきの女性と大男の関係性から、過去にいまのようなレイプ事件があったようには思えない。
 そもそも、あの映像では女性が死んでいた。
 それに、以前ルーアの町で見た過去の惨劇のように、画質の悪いモノクロによる映像でもなかった、色がちゃんとついて、画質も悪くなかった。

 まさか『未来視』のほうか?

 神眼の女神リアナと別れて、数分後に視たのと同じ『未来視』?
 だとすれば、将来、さっきの女性を大男(ガルド)が襲う?
 その映像が、未来視として見えた?

 確証はないが…………可能性はある。

「マコト様。とても、か、格好良かったです」
「……やっぱり……ご主人様は……素敵……です」
「お兄ちゃんは最強なのっ!」

 呆然としていた俺は、三姉妹に囲まれていた。

「優しさと強さ、両方を兼ね揃えているマコト様は、ゆ、勇者様みたいです」
「え……お、俺が勇者?」

 頬を染めながら言ったミリアの言葉に、反応してしまった。

 ミリアはさらに頬を赤くさせ、潤んだ瞳で俺を見つめながら
「はい。私にとって、マコト様は、勇者さまです。私の……勇者様」

 い、今の言葉はかなりグッときた。
 やばい、心臓がドキドキしてくる。

「……ズルい姉さん……一人で……ご主人様のポイント稼いで……」
「ポ、ポイントって。私、そんなつもりじゃありません」

 妹(カチュア)の非難するような声と目に、ミリアが慌てた。

「ねぇねぇお兄ちゃん」
「なんだよ、マリー」

 俺の手を引いてきたマリーは、ニパッと笑顔を向け
「お兄ちゃん強いから好きっ。将来、マリーと結婚して欲しいのっ!」
「駄目ですっ!!!!!!!!!!!!!!!」

 俺が何か言う前に、ミリアが大声を上げた。
 幼女の言った結婚の約束なんかに、そんなムキにならなくても。
 ミリアは物凄く真剣な表情と声だった。

「ど、どうしてミリアお姉ちゃんが否定するの? それにどうして駄目なの?」

 若干怯えつつ、マリーが尋ねる。

「私達は、マコト様の奴隷なのです。奴隷が、ご主人様と結婚するなんて、そんなの……そんなの……駄目……です」

 ミリアはチラチラ俺を見てきた
 胸を押さえながら苦しそうな表情をしてもいる。

「そんなぁ、マリー、奴隷だからお兄ちゃんと結婚できないの?」

 目をウルウルさせて泣きそうな顔でマリーが、俺を見あげながら聞いてきた。

「いや、俺は相手が奴隷とか、そういうことにはこだわらないけどな」
「本当っ! やったぁなのっ!」

 マリーが顔を輝かせ、嬉しそうにした。
 ミリアとカチュアも顔をパァァァと輝かせている気がする。
 まさか、彼女達は、俺と結婚したい――のか?

 い、いや、まさかな。
 俺なんかがモテるわけない。
 そう、俺なんかが――

 ……あ。

 し、しまった。
 大男(ガルド)は?
 俺がミリア達と話していたら、いつのまにかガルドの姿が宿屋から消えていた。

 ……どうしよう。

 もし、さっきみた強姦殺人事件が、本当に未来視によるものだったら。
 このまま放置して、本当にあの女性がガルドにレイプされ、しかも殺されたら――目覚めが悪すぎる。
 
 俺はまず、三姉妹とともに部屋に戻った。
 事情を説明して、彼女たちにもさっきの女性を探す手伝いをしてもらうつもりだ。
 まず、俺が神眼の力で未来が見えたことを話さないと。
 俺は既に『元は地球という別世界に住んでいたこと』や『女神アステナによりこの世界に召喚されたこと』『アステナとは別の女神リアナから神眼という力を授かったこと』などは説明済みだ。
 もっとも、女神アステナから俺が不要と判断されたことなどは、喋っていないけど。
 女神から召喚されたと明かしたら俺のことをより強い尊敬の目で見てきた三姉妹に、真相を話しずらかったかので。

 それはともかくとして――

「実は女神リアナから授かった神眼で、過去にあった事や未来に起こる事を俺は “視る” ことも出来るんだ」

 三姉妹は目を見開いて驚いた。

「で、いまさっき、俺はある未来を視てしまったのだが――」



 三姉妹に、俺が視た強姦殺人事件に関して説明した。



「放置しておくことも出来ない。女性か大男を探すのに協力して欲しい」
「はいっ! マリーも協力するのっ」

 マリーが元気よく手を上げて発言する。

「いや、マリーはこの宿に残って双子たちの世話をしていてくれ」

 マリーは留守番が不満なのかプクーと頬を膨らませた。
 

 ミリア、カチュアと共に俺は宿屋を出た。
 向かう先は冒険者ギルドだ。
 元々、登録するために冒険者ギルドには行くつもりだったし、あの女性や大男の喋っていた内容から、彼女たちも冒険者と推定できる。
 この街の冒険者ギルドに行けば、二人の情報が手に入るかもしれない。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

怒

シ「ガルドたんはヒッデェ男なのっ!」
シ「ブッコロしちゃえマルタくんっ!!」

2驚

ド「か、過激なことを言うわね」
ド「そのわりにガルド『たん』って呼んでるけど」
シ「次回こそ! ハートブレイクショットなのっ!」
シ「えぐりこ むように打つべし! 打つべし! なのっ」
シ「心臓を!」
ド「え……エグイわね」
シ「さぁて次回の更新は」
シ「ガルドたん 死亡(チーン)なの☆」
シ「え、ネタばれ? なにそれ? 美味しいの?」




シ「んが、んぐ」





関連記事
  • 【神眼の勇者WEB修正版 第8話】へ
  • 【神眼の勇者WEB修正版 第10話 】へ

~ Comment ~

NoTitle

女神リアナと別れた数分後に『未来視』を視た~と言う描写は、第1話には有りませんので、
そのくだりは再公開待ちの今後の十桁代の話数でのシーンとお間違いなのではないでしょうか?
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。
  • 【神眼の勇者WEB修正版 第8話】へ
  • 【神眼の勇者WEB修正版 第10話 】へ



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

――――――――――――――――――――――――――――――――

◇ご注意◇
掲載されている作品(小説など)の著作権は、特に記載なき場合、作者にあります(一部の作品は除く)
掲載されている小説は、特に記載なき場合、すべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止。行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
(管理人 ファースト)

――――――――――――――――――――――――――――――――
【アクセス解析】 神眼の勇者