【移転しました】ぼっち転生記と神眼の勇者とチート開拓記+きのこ【ファースト】

【ぼっち転生記と神眼の勇者とチート開拓記+きのこ】

サイトの運営・充実、それに寄付(日本盲導犬協会など)などに広告収入は使用させていただきます。
2015/01/15~

神眼の勇者

神眼の勇者WEB修正版 第10話


 ←神眼の勇者WEB修正版 第9話  →告知① 『神眼の勇者』2月下旬発売予定!
 俺たちは、街の人に場所を聞いて冒険者ギルドにたどり着いた。
 三階建てのかなり大きいレンガ造りの建物だった。
 一角馬(ユニコーン)と盾を描いた旗が掲げられてもいた。

 博識なミリアが旗を見上げながら
「冒険者の守護神ともされている女神イリーナ様の紋章です。
 イリーナ様はよくユニコーンに変身しておられるのと、最強の盾イージスを持っていられるので、このような紋章となっているようです」

「へぇ。しかし、ミリアは物知りだな」

 俺がほめるとはにかみながらミリアは「そ、それほどでもありません」と、謙遜しつつも嬉しそうだった。

「……女神イリーナは処女神とも言われているです……乙女の守護者ともされている、です……だから女冒険者の中には……処女のまま貞操を護って……女神イリーナの加護をより強く受けようとしている者もいるです」

 カチュアが小さい声で、ボソボソと喋った。
 喋ることが苦手らしい彼女だが、言葉を途切れさせながらも懸命に説明してくれた。
 そして、なにかを期待する目で俺をチラチラ見てくる。

「カチュアも博識だな」
「……そ、そんなことないです」

 俺がほめるように言ったら、カチュアは俯きつつも嬉しそうにモジモジした。
 なんとなく、カチュアは姉のミリアに対抗心を持っている気がするな。
 姉妹仲自体は良いみたいだけど。

 俺たちは、木造の玄関を開け、中にはいった。



「あ、ご新規の方ですか?」

 冒険者ギルドの受付嬢らしい若い女性が俺たちを見て微笑んできた。
 耳が長くて尖っているから、ひょっとしてエルフか?

 アンナ(市民 レベル十五)
 
 神眼により受付嬢の情報が見えた。
 名前はアンナというのか。
 胸につけているネームプレートにはサーラとあるのだが…………サーラは偽名か?
 まぁ事情があるのもしれないし、詮索は止めよう。
 しかし、市民というのは職業ではない気がするのだが。
 それから、レベルが表示されているが、市民のレベルってなんだ?
 名前だけでなく、彼女の種族なども知りたいのだが――お?

――――――――――――――

アンナ・サーラリエスズ
  
 エルフ
四十六歳

  筋 力   5
  器用度  12
  敏捷度  18
  知 力   15
  生命力   9
  精神力  15
  魔 力   11

    職 能 :  市民・クラーク(レベル15)
    スキル :  無し
    習得魔法:  明かり・治癒・眠り

 ソウルランク   3
 

――――――――――――――

 もっと詳しい情報を知りたい思いながら受付嬢を見ていたら、半透明の枠に様々な情報が表所されてきた。
 アンナがファーストネームで、サーラリエスズがセカンドネームか。
 それで、ネームプレートにはサーラと書いてあるのかな。
 それから、やっぱり彼女はエルフだった。

 見た目は十代後半なのに、年齢は46歳。

 エルフは長寿というのがよくある設定だけど…………なんかリアルな数字で嫌だな。
 どうせなら、百何十歳とか、何百歳の方がよかった。
 それはともかく――基礎能力は敏捷度や知力と比べて、筋力や生命力は低いようだ。
 エルフっぽいといえば、エルフっぽいけど。
 職能が市民・クラークとなっている。
 クラークって事務員や店員を指す言葉……だったけ?

「そんなに見つめないでください❤ 妊娠しちゃいます」

 クスっと笑いながら受付嬢アンナが、俺に冗談を飛ばした。
 きわどいジョークだ。

「…………死ね…………」(ボソッ)

 カチュアが非常に暗い目で受付嬢を睨みなが、らボソッと小声で呟いた。
 じょ、冗談だよな?
 
   ◆
   
 冒険者ギルドへの登録は簡単に済んだ。
 どうもこの世界は、魔物(モンスター)たちへの脅威に対して国家の兵士数が足りないようだ。
 そのため、兵士の代替的な戦力にもなる傭兵や冒険者への登録に関して、国が規制緩和している関係もあり、結構、誰でも簡単になれるらしい。
 特にこの街では、冒険者としての登録が容易とのこと。
 ここが巨大迷宮のある迷宮都市ラナであることも、関係はしているそうだ。

 簡単な質問に答え、書類にサインするだけで登録完了した。

 ただ、危険な巨大迷宮に潜るにはある試練を乗り越えないといけないらしい。
 帝国が初心者冒険者用に作ったという戦闘訓練用の塔『戦闘塔』に登り最上階まで行く必要がある――らしいのだ。
 塔の最上階で、巨大迷宮への通行証が配布されているとのこと。
 また、塔には国に雇われている引退した元・ベテラン冒険者などが待機していてらしい。
 新米冒険者に迷宮や戦闘に関するアドバイスをくれるようだ。

 『戦闘塔』の設置は、危険なモンスターがウジャウジャいる本番=巨大迷宮に、新米冒険者が実力を考えずにもぐり、死なせてしまうことを考慮しての処置らしい。

 半分以上の新米冒険者は、塔の最上階まで昇るのに一カ月以上かけていると――と、受付嬢アンナが説明してくれた。
 俺は、コンピューターRPGなどでいうと、本番前のチュートリアル的なダンジョンみたいだ、などと感想を持った。
 後日、塔(戦闘塔)には昇ろうと思う。
 しかし、ちょっと期待していた能力値測定や魔力測定のイベントが起きなかったな。
 測定時に驚愕した受付嬢による「こ、この数値は…………ぎ、ギルドマスターをお呼びしますっ!」的なイベントが起きてほしかった。

 残念。

 もっとも、ステータスを見る限り、俺の能力はそこまで飛び抜けているわけでもなさそうだが。
 せいぜい、並みよりは上、程度だと思うし。
 それから、ベテラン冒険者が絡んでくるイベントも特に無かった。
 まぁ、酒場で冒険者の大男(ガルド)と既に一悶着起こしてしまったし。
 そうしょっちゅう喧嘩に巻き込まれるのもゴメンではあるから、それは別になくてよかったが。

 冒険者ギルドの受付嬢アンナに、冒険者アリアの居場所はそれとなく聞いてみる。
 アリアの落し物と思われる財布を拾ったと嘘(方便)をついてみたら、アッサリと話してくれた。
 もっとも受付嬢アンナが教えてくれたのは、冒険者アリアは今、巨大迷宮に潜っているはず――という情報でしかなかったが。

 大男(ガルド)の居場所に関しては、よく分からないようだ。
 ガルドはギルド内でもあまり評判がよくないのか、アンナはガルドの名前を聞くと、一瞬、眉をひそめた。
 とりあえず、財布を直接届けたいので、冒険者アリアがギルドに顔を出したら俺に連絡をもらえるよう頼んでおく。
 宿屋の名前と場所を教えたので、小間使いの少年が知らせにきてくれるだろう。

 さて。

 せっかく冒険者ギルドに来たのだ。
 掲示板に張っている依頼(クエスト)とやらでも、覗いてから帰るか。
 巨大迷宮関係以外の依頼(クエスト)もあるようなので、受けようと思えば、今でも受けられるようだし。

 俺が今はまだ入れない巨大迷宮に関係ない依頼(クエスト)は三つあった。
 要約して説明すると

――――――――――――――――――

《QUEST Ⅰ》

 隣町ルーアンにいる木工師ガストンに大至急、追加用の『丸太』を届けてくれ

                  依頼主・材木商ケインズ

 報酬   銀貨五十枚

《QUEST Ⅱ》

 吸血鬼退治に欠かせない聖なる杭を作る材料となる木が、大量に必要だ。
 『丸太』を聖なる湖で清めにいくのに、護衛を頼む。

                  依頼主・ルーアンの木工師ガストン

 報酬   金貨二枚 + 聖なる杭(一本)


《QUEST Ⅲ》

 町の近くにある古城に吸血鬼が棲みついているみたいです。
 大至急退治をお願いします。
 吸血鬼退治にも有効な『聖なる丸太』及び『聖なる杭』は当方でご用意します。

                 依頼主・ルーアン町長エンリケ
 
 報酬 金貨   五十枚  +   滞在中・町の名物料理である豚汁食べ放題。

――――――――――――――――――

 …………『お使い』、『護衛』、『退治』、か。
 コンピューターRPGなどでも基本となる依頼(クエスト)だった。
 それによく見ると、三つとも密接に関連しているな。
 普通、こういうのは順番に依頼(クエスト)され、順にこなしていくのがセオリーだと思うのだが。
 それはそれとして。

 なんで、三つとも『丸太』が関係しているんだよっ!!!
 特に三つ目の『聖なる丸太』って何だソレは!!!
 ちょっと興味が涌いてしまったぞっ!!!!

 まぁ、いきなり吸血鬼退治はハードルが高そうだ。
 受けるとしたら、まずは《QUEST Ⅰ》のお使いからだろう。
 俺は『丸太』との運命的なものを感じつつ、《QUEST Ⅰ》の説明を受付嬢アンナにお願いしてみることにした。
 かなり広いギルド内フロアを歩き、受付に向かう。

「なぁなぁ、いいじゃねぇかアンナちゃんよぉ。仕事が終わったらちょっと食事に付き合ってくれるだけでいいからよぉ」
「あ、あの私、今日、書類整理もあるから遅くまで残業する予定でして」
「だったら、アンナちゃんの仕事が終わるまで何時でも俺は待つからよぉ」
「いえ、あの……」
「他の人間に聞いたけど、アンナちゃん住んでいるのは東地区のアパートだよな。最近、強姦殺人事件が連続で起きていて物騒だし、夜遅くなるなら俺が護衛してやるかよぉ。
 この剛腕のガルド様がぁ」
「お、お気持ちは嬉しいですけど、私、一人でも大丈夫ですから。気を付けて帰りますし」
「そんなつれないこと言うなよぉ。大丈夫だって、送り狼になんかならねーから。俺はこう見えて紳士なんだぜぇ」
「で、ですから……」
「あ、そういえば、隣町で小さい女の子が神隠しにあう事件が多発しているらしいぜぇ」
「っ!」
「アンナちゃん、5歳になる妹がいただろ。 “気をつけないと” なぁ」
「リ、リアになにかしたら許しませんよ」
「おいおい、俺はなにも言ってないだろ。ま、あんまり男につれなくしていると、どんな逆恨みを買うか分からんけどよぉ」
「…………」
「で、今日、仕事が終わるのは何時ぐらいになりそうだい?」

 嫌がっている女性に脅迫じみたことを言いながら強引に迫っている最低な男がいると思ったら――俺が探していた大男(ガルド)だった。
 掲示板を俺が眺めている間に、いつの間にかギルドに入ってきたようだ。
 そして、速攻、受付嬢アンナを口説いている。
 明らかに嫌がられているのに、しつこく口説き続けている。
 しかも、相手の家族(小さな妹)をネタにした脅迫じみた言葉を吐きながら。
 どれだけ最低な男なんだ。

「…………ちょ、ちょっとアンタ達、止めてきなさいよ。お、男でしょ。」
「…………む、無理だって、相手はあのガルドさんだぜ」
「…………冒険者になりたての俺らじゃ、束になっても敵わない……」
「…………剛腕のガルドは、素手で簡単に人間を殴り殺せるほどの膂力と体格に恵まれた歴戦の戦士だしな。正直俺らじゃ…………」
「…………こんな時に限って、あの人を何とかできる他のベテラン冒険者が、ギルド館に一人もいないなんて」
「…………自分より強そうな人間がいないからこそ、我が物顔で傍若無人に振る舞っているんだよ。アイツはそういう人間だ」

 近くのテーブルに座っている冒険者たちの囁き声が、聞こえてきた。
 装備が真新しいところを見ると、本人たちが言っている様に、なりたてなのだろう。
 そして、大男の先輩冒険者ガルドに、彼らはかなりビビっているようだ。

「…………」「…………」

 なんだか、ミリアとカチュアの視線を背中に感じる。
 それも、彼女達が期待を込めて俺の背中を見つめている気がする。

「(まぁ、見てみぬ振りするわけにもいかないしな)」

 もともと、ガルドには用事があったし。
 しかし、どういう風に対処すればよいだろうか?
 いきなり殴りかかるのは、流石に駄目だよな。
 未来視を視た俺の中では、カルドは将来、強姦殺人を犯す可能性のある危険人物だ。
 しかし、今はまだ、罪を犯している訳ではない。
 少なくとも、俺が ”視た” 強姦殺人犯罪は。
 それに、そもそも、アレが本当に未来視なのか確証がないのだ。
 俺の幻覚に過ぎない可能性もある。
 やはり、イキナリ殴りかかるのは人として駄目だと思う。
 まずは話し合いでなんとかしよう。

「アンタ、いい加減にしなよ」
「あぁぁっん!! なんだ俺様に文句あ…………て、テメェっ!!!!!」

 振り向き、俺の顔を見た途端、ガルドが激昂してイキナリ殴りかかってきた。
 いくら酒場のことがあったからといっても、暴力的すぎるぞコイツ。
 もっとも――やはり俺には、ガルドの動きが非常に遅く見えたが。
 正当防衛として、カウンターパンチを顎にでも――んっ!?

 俺の目に、ガルドの左胸が赤く光って見えた。

 なんだ?

 ひょっとして――これも神眼の力か?
 『相手の弱点や急所が光って見える』的な。

 俺は反射的に、ガルドの左胸に右ストレートを叩き込んだ。

 カウンターによる “心臓打ち(ハートブレイクショット)“ になったと思う。
 手応えはバッチリだった。
 これ以上ない程のタイミングで、カウンターがガルドに入った。
 まさに会心の一撃(クリティカルヒット)だ。
 左胸を押さえ、前のめりに倒れるガルド。
 床にうつ伏せで倒れ、一度ビクンと身体を震わせた。

 その後は、ピクリともしない。

 きっと、俺のクリティカルなベストショットで気絶したのだろう。

「す、凄ぉいっ!」
「……芸術品みたいなカウンターだぜ」
「あの剛腕ガルドを一撃で…………」
「俺には分かる。彼は相当な経験を積んだ名うての冒険者に違いない」

 新米冒険者風の男女が、目を丸くしながら俺を褒めてくれた。
 俺は一度も迷宮に潜ったことも無ければ、依頼(クエスト)をこなしたこともないド素人なんだがな。
 多分、あんたたちよりも経験はないぞ。

「……ああ、マコト様……」
「……ご主人様……素敵すぎ……です……」

 背中に奴隷少女たちの熱い視線を感じた。
 さらに、正面からは、俺に濡れた瞳を向けてくる受付嬢アンナ。
 図(ハカ)らずも、ヒーロー的な活躍をしてしまったのかもしれない。

「へ、ガルドの野郎、普段威張りしやがってよぉ。忘れてねーぞ、俺がギルドに入った直後に、冒険者の洗礼だといって顔が変わるほどボコッてくれたの」

 そんな事を口にしながら新米っぽい冒険者の青年が、気絶中であろうガルドに近づいた。

「ケッ。情けなく白目向いて気絶しやがって。オラッ!」

 革鎧を着た青年は、ここぞとばかりにガルドの腹や胸に蹴りを入れまくる。
 普段の行いのせいかもしれないが…………ほんの少しだけガルドが可哀想だな。
 気絶した人間に蹴りを入れまくる青年を、俺が止めようと思ったその時。
 その青年は何かに気付いたように、青ざめはじめた。
 慌ててガルドの呼吸を確認し、脈を計りだす。

 そして震える声で一言、

「――し、死んでるっ!!!」

…………………………………………………………………………………………………………え?


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

驚

シ「し……信じれないの」
シ「まさか……まさか……」
シ「あのガルドたんが死んじゃうなんてっ!!!」

2普

ド「うわ、わざとらしい」
ド「前回の後書きで」
ド「思いっきりネタバレかましたくせに・・・・」

シ「さぁて、次回の更新は」
シ「最・終・回 ! なの☆」
シ「次回もお楽しみに!」






シ「んが、んぐ」
2驚
ド「ちょっ、最終回っ!?」






関連記事
  • 【神眼の勇者WEB修正版 第9話 】へ
  • 【告知① 『神眼の勇者』2月下旬発売予定!】へ

~ Comment ~

99話?11話どこ

続きどこいった

あれ?11話から先が・・・

これは気になるなら製品を買えということか?
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。
  • 【神眼の勇者WEB修正版 第9話 】へ
  • 【告知① 『神眼の勇者』2月下旬発売予定!】へ



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

――――――――――――――――――――――――――――――――

◇ご注意◇
掲載されている作品(小説など)の著作権は、特に記載なき場合、作者にあります(一部の作品は除く)
掲載されている小説は、特に記載なき場合、すべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止。行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
(管理人 ファースト)

――――――――――――――――――――――――――――――――
【アクセス解析】 神眼の勇者