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2015/01/15~

神眼の勇者

神眼の勇者WEB版 第108話 【新規更新】


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【三人称・『神』視点】

 ガシャンッッ!!!

 窓を丸太で突き破るマコト。
 相変わらず豪快ですね。

 もともとは本人の性格は粗野でも乱暴でも無く、むしろ破壊活動を好まない、大人しそうな若者だったのですが。

 彼は現在のジョブが【狂戦士(バーサーカー)】になっているので、その影響が精神的にも徐々に及んでいるとは思います。
 また、彼の【レベル】からすれば驚くほどの難敵と短期間で、戦闘を繰り返し、撃破している影響も。

 特に、善と悪に別れ、闇女神により最上位の不死者《ヴァンパイア・ハイロード》にまで登り詰めた(あるいは成り下がった)“汚れた方のアベル”。
 転生したてで弱ってさえなければ、我ら神ですら、苦戦するであろう至高の吸血鬼王。
”アレ”を相手に、一夜にして百を超す数、最上位の不死者《ヴァンパイア・ハイロード》の個体を“殺しつづけた“あの特異な経験。
 あの事もまた、マコトの精神に影響を与えているでしょう。

 そしてなにより――――丸太。

 使いこなせるならば、その《破壊力》だけなら、ある意味で最高クラスの武器。
 その“破壊の力”にマコトは魅入られているかもしれませんね。

 危険な兆候ですけれど。

 ただでさえ、彼はジョブが“闇落ち”しやすい【狂戦士(バーサーカー)】系なのに――本当に危険、だわ。
 あるいは、そう遠くない未来、闇側の神々に“誘い”を受けるかも。
 いえ、成長著しく、そして“危ない”マコトに眼を付けている闇側の神はきっといるでしょう。

 そう、たとえば破壊の神々たちなどに。

「――なかでも、特異・奇怪なモノを使徒に好む《破壊の女神カディス》」

 気に食わない者や物は、なんでも破壊・粉砕・踏み潰し、引きちぎり、噛み千切り、噛み砕く、あの聞き分けのない幼児みたいな暴力系ロリ女神に、マコトが奪われないように気を付けないと。

 私のマコトを。

 …………。

 いえ、彼は私の大切な使徒ですから。

  ◆◆◆

 どうやら、“伝説級”の武具と“ランク”的には同等であろう《神精樹の丸太》によるもののようです。

 木精霊ドリアードの亜種が宿りし、神精樹の――丸太。

 普通は、神精樹で神精剣や神精弓という武具を作りだすものなのですが。
 神精樹を《素材》として“伝説級”の武具を、一流以上の《職人(クラフトマン)》の手により加工してもらうものなのです。
 だというのに。
 だというのに、ああ、彼は。
 我が使徒マコトは。
 ほぼそのまんまというか。
 丸太のまんま神精樹を武具として扱っているのです。
 扱えているのです。

「いや、まぁ、別に……いいですけど……ね」

 宿っているドリアードの亜種である精霊は、むしろ喜んでいるみたいですし。

 そのままの自分で受けいれてもらえている――的に

 その《神精樹の丸太》をマコトは“伸ばした”ようです。
 神精樹による武具は《伸縮》が可能ですからね。
 しかも、以前より、伸ばせる長さが増しています。
 神精樹系の武具は、“成長”します。
 それこそ植物のように。
 敵を倒すことで、使い手だけでなく、神精樹系の武具もまた、成長します。
 それは《神精樹の丸太》もまた、例外ではありません。

 “《ヴァンパイア・ハイロード》百回殺し”(実際の殺害回数は百を超えていましたが)
 により、散々に吸血鬼王至高王の血を吸った《神精樹の丸太》。

 その後も、戦闘を繰り返すことで、格段に“成長”しています。
 そのことは、単純に破壊力・攻撃力が増しただけではなく、《縮小》をはじめ、様々な“特性”もまた、伸びているわけです。
 今後、マコトが強敵を倒し続けることにより《神精樹の丸太》は、さらに“成長”していくでしょう。
 いずれは“神器級”にまで――あるいは“最高神器”にまでも。
 丸太に対して、稀に見る才を持つマコトとは、まさにこの上ない武具といえます。

 …………。

 あの……《神眼》もちゃんと活用してくださいねマコト。

  ◆◆◆

 ビクン、ビクンと痙攣する《深き半漁人(ディープギルマン)》の片割れ。

 マコトが伸ばした《神精樹の丸太》により顔面を強打したからです。
 完全に顔面陥没しているこの半漁人は、急速に命の火が弱まっています。

 後、数秒で息絶えるでしょう。

「ひ、ヒィッィイィィィィィっ!!!!!」

 もう片方の《深き半漁人(ディープギルマン)》が悲鳴を上げて部屋を飛び出ました。

「まて、逃げるな経験値の素」

 血濡れの丸太を担ぎ、容赦なく追いかける血塗れの修羅(マコト)。
 まさに修羅。
 まさに阿修羅の如く。
 彼は、敵とはいえ、生物である半漁人を、“経験値”扱いして容赦なく狩るつもりのようです。

 う……う~ん……。

 マコトのように、異世界から来た者のなかには、たまに、邪悪系のモンスターに対しては、ものすごく“乾いた考え”・”合理的な考え”を持つ者もいるけれど。
 まさに“経験値”として、対象を見ることができる、というか。
 むしろ“経験値”として、対象を見ることができない、というか。
 そういえば以前、あのビッチババァ(時空の女神アステナ)がこんな事も言っていましたね

「良くは知らんが、特定の世界に住む“ゲーム世代”とやらは、“敵”を“経験値”――もしくは、データや数値――として視認・判別する、できる、という、ある意味、“殺戮機械(キラーマシーン)”に向いた者もいるようだ、な」

 あるいは、地球から召喚されたマコトもまた、その“ゲーム世代”とやらなのかもしれません。

「やはり……彼は危うい」

 敵、それも邪悪な種族とはいえ、そのような認識をすることは。
 出来ることは。
 いえ、そう視認・認識しか、”出来ない”、ことは――危うい。

 “闇落ち”する要素をいくつも持つマコトは、今後も気にかけておかないと。

 見ておかないと。
 視ておかないと。

 私の《神眼》で。

  ◆◆◆

「どうやら、屋敷の地下に逃げ込んだみたいねマコト」
「たいして広くもなさそうな屋敷なのに、地下なんてあるとはなぁ」

 神精樹の丸太に宿りし精霊に、答えるマコト。
 “特定の精霊”とだけは意思疎通できる者が、稀にいます。
 マコトもまた、そのような特性を持った者なのでしょう。
 相手が、ドリアードの亜種・丸太の精霊というのが、マコトらしいといえば、マコトらしいけれど。
 本来、彼には精霊使いとしての才能はたいしてありません。
 今も、すぐそばで、隠れて『見学』している“風精霊”に気付いてもいませんし、ね。

 ん?

 あのアホ毛が生えた“風精霊”はまさか――いえ…………気のせいですよね。

 精霊の上位種である“聖霊”の気配を一瞬だけ感じましたが、きっと気のせいです。

 神性を持ち、神の如き――あるいは我ら神と同一視もされる――神聖なる霊的存在“聖霊”

 一介の風精霊、それも、あんなアホな子っぽい精霊が“聖霊”に“進化”する片鱗を見せたなど、きっと気のせいです。

「やっぱり“マルタ君Watchは”楽しいの☆ 最近のマイブームなの♪」

 風精霊が能天気そうな声ではしゃいでいました。
 やはり、さきほど感じた“神聖なりし気配”は、気のせい、ですね。
 アレはどうみても、ただの精霊、ただのアホ(の子)ですもの。

  ◆◆◆
 
「開いてくれ! 頼むよ開いてくれよぉぉぉぉぉおっ!!!!」

 屋敷の地下室。
 “祠”のある場所に建てた屋敷の地下室。
 この闇女神が封じられし“呪われた島”で唯一生き残っている《深き半漁人(ディープギルマン)》が半狂乱になって、“扉”を両手で叩いています。

「来るっ! ”アレ”が……あの恐ろしい”アレ”が…………来るっ、き、来ちまうっ! に、逃げないと、は、早く逃げないとぉぉぉぉぉぉぉぉ」

 恐怖のあまり、正気を失いかけている《深き半漁人(ディープギルマン)》。
 祠に駆け込み、闇に続くかのような長い階段を駆け下り、地下室に逃げ込んでいたのです。
 そして、封じれし“開かずの間”の前で必死に扉を叩いておりました。
 なんとか扉を開けようと、必死でした。
 無駄なことですが。
 彼程度の《深き半漁人(ディープギルマン)》では、到底、あの扉は破れません。
 封印を破ることは、到底できません。

 なにせ、あの扉の先には――

 ……ゴクリ……

 私は、自分の喉が鳴るのをハッキリと感じました。

 それはそれとして――

「ギルマン、後ろ、後ろっ」

 聞こえはしないでしょうけれど、一応、忠告してあげました。

 なにせ、あの《深き半漁人(ディープギルマン)》の後には、丸太を振りかざした我が使徒が立っておりましたので。

 グチャっ!!!!
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~ Comment ~

NoTitle

>木精霊ドリアードの亜種が宿りし、神精樹の――丸太。

今更だけど神聖樹ってドラゴンボールの劇場版に出てくる大木だよね
ドラゴンボールの世界だったのかこの世界

> あのアホ毛が生えた“風精霊”はまさか――いえ…………気のせいですよね。
 精霊の上位種である“聖霊”の気配を一瞬だけ感じましたが、きっと気のせいです。
神性を持ち、神の如き――あるいは我ら神と同一視もされる――神聖なる霊的存在“聖霊”
 一介の風精霊、それも、あんなアホな子っぽい精霊が“聖霊”に“進化”する片鱗を見せたなど、きっと気のせいです。
「やっぱり“マルタ君Watchは”楽しいの☆ 最近のマイブームなの♪」

ちょまwあんた何してんのよw

次話へのリンクくらいは欲しい。

Re: タイトルなし

> 次話へのリンクくらいは欲しい。
申し訳ありません!
一応、ページ上部と下部に

”  ▼ ▲   ”

を90度回転させた右向き三角形と左向き三角形で、次話、前話にリンクしておりますが、
正直、わかりづらいですよね^_^;
もっとわかりやすいリンクボタンを考えておりますが、
なにぶん、ブログはほぼ初心者なので、変更にお時間いただければ幸いです。
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