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2015/01/15~

SS集

エターナル帝国式バレンタイン 


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 2月14日

 地球ならいわゆるバレンタインデーだ。

 あいにく俺が転生した世界には、バレンタインデーなど存在はしないが。
 いや、存在していなかったが。
 しかし、今は、一部の地域においてバレンタインデーが知られつつあった。
 少なくとも、俺の国=エターナル帝国では、2月14日はバレンタインデーという認識が、広まっていた。
 俺が広めた。
 地球の風習・慣習・祝い事などをこの世界、特に、俺の国では広めたかったので。
 ただ、広まるにつれ、意図しない、情報も混じったようだ。
 2月14日は、女性が好きな男性にチョコレートを渡す日――そう、俺は側近奴隷達に教えていた。
 そして、側近奴隷たちが他の一般奴隷、特に奴隷牧場やエターナル学園の子供たちに教え、広めたはずだ。
 しかし、口コミで広まるにつれ、妙な情報も混じったようだ。

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 エターナル学園の敷地内。
 俺は、風の精霊達の力を借りて姿を見えなくしながら、敷地内の空を飛んでいた。

「はい、エリック。『ポッキー』よ」
「あ、ありがとうマリリンっ」

 人目に付きにくい木の影で、エターナル学園の制服を着た女生徒が、男子生徒にポッキーもどきを手渡していた。
 ポッキーもどきも俺が広めたお菓子だ。
 細い棒状のクッキーに片方にチョコレートを塗っただけのポッキーもどきである。
 バレンタインの情報が広まるにつれ、このエターナル帝国で人気のお菓子であるポッキーもどきを、女性が男性に渡すのもアリとなっていた。
 まぁ、ポッキー(もどき)にも確かにチョコレートは塗ってあるので、俺もアリな気はする。

「エリック……く、咥えさせて」
「う、うん」

 目を瞑り唇を前にだす女生徒マリリン。
 そのマリリンから手渡されたポッキーもどきを、エリックは、マリリンに咥えさせた。

 さらに――

 いわゆるポッキーゲームをやりだす2人。
 ポッキーゲームとは、2人がポッキーの両端をくわえて同時に食べ進むゲームだ。
 それを、人目に付かない場所とはいえ、学園の敷地内でやりだしたのだ。

「けしからんの! 不純異性行為なのっ! 退学なの! BANなの!」

 俺の頭に乗っている風精霊シィルがプンスカ怒り出したが、

「でも、今日はバレンタインデーだから特別に許すの」

と、すぐに怒りを忘れていた。

 まぁ、学園敷地内でポッキーゲームをやっているのは、なにもこの2人だけではない。
 かなりの人数がこっそりとポッキーゲームをしていた。
 なにせ、バレンタインデーではポッキーゲームをするのが慣習――という、情報まで混じって、広まってしまったようなのだ。
 もっとも、別に好き同士の男女なら別にいい。

 問題は――

「ミリーネ……ん……ん……」
「……エスカリアお姉さま……んん……ぁ……」

 同性の女同士でキスしあっている二人組がいた。
 ポッキーゲームをしていて、唇が触れ合い、そのまま本格的なキスに発展している。

「「けしからんの! 不純同性行為なのっ! 退学なの! BANなの!」

 俺の頭に乗っている風精霊シィルが、またもプンスカ怒り出したが、

「でも、今日はバレンタインデーだから特別に許すの」

と、やはり、すぐに怒りを忘れていた。

「エリオット……さぁ、俺のを加えてくれ」
「アルフ……うん……」

 今度は、同性の男同士でポッキーゲームをしようとしている二人組を発見してしまった。

「「けしからんの! 不純ホモ行為なのっ! 退学なの! BANなの!」

 俺の頭に乗っている風精霊シィルが、またもプンスカ怒り出したが、

「でも、今日はバレンタインデーだから特別に許すの」

と、やはり、すぐに怒りを忘れていた。


 …………。

 なぜか、バレンタインデーにおけるポッキーゲームが、同性同士もオッケーだという形にまで、情報が捻じ曲げられていた。
 もっとも作為的なものを、俺は感じるが。
 エターナル学園・学園長であり寮母でもあるハイエルフのレミリア。
 ホモ好きの腐ったハイエルフだ。
 そして、最近、百合もアリになっているハイエルフである。

 あの腐エルフが、意図的に、バレンタインの情報に同性によるチョコの手渡し、さらには、同性によるポッキーゲームに関して、混ぜて流したように気がしてならない。
 
 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 エターナル帝国の王城。

 俺の執務室にて。

「ご、ご、ご主人様、ぽ、ぽ、ポッキー、で、ででで、です」

 顔を真っ赤にさせた犬系獣人美少女アンジェラが噛みまくりながらそう言った。

 アンジェラの震えが酷い手から、ポッキーを受け取る。

「・・・・・・・」

 赤い顔のまま、目を瞑って唇を突き出すアンジェラ。

 ポッキーゲームの催促であろう。
 やって欲しいと言うならば、やってやらんこともない。

 俺は、アンジェラとポッキーゲームをしたのだが――

 チュ。

 おっと、しまった。

 失敗して、唇同士が触れてしまった。

「アッシュ君、わざとらしいの。アンジェラたんの内心の希望通り、わざと失敗した癖にぃ」

 俺の頭に乗っている風精霊が何か言ったが、それは、邪推、なのである。



 この後、ルナ、ララァとも個別にポッキーゲームをした。

 失敗し、唇が触れてしまったけど。

 どうも、俺はポッキーゲームが苦手なようだ(まる)
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