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2015/01/15~

神眼の勇者

神眼の勇者WEB版 第116話 『病んでる女神』 【新規更新】


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「それこそ、世界を終焉に向かわせるほどに――」

 せ、世界を終焉に向かわせるほどの《呪い》!?
 凄すぎるぞ!
 話を、も、盛っているんだよね?

 美しい瞳をもつ、単眼の幼女姿であるベア子が続けて、
「我が主様である闇女神《呪眼の女神カース・アリス》は、大切な従僕獣であるルナル様を惨い殺され方をされたことにより抱いた激しい怒りと憎しみにより自我を失い”暴走”したのじゃ。神である己自身を"神呪術"の触媒とし、世界に滅びを撒き散らす《呪い》を発動させた」
「じ、自分自身を触媒に?」
「そう――神である自分の存在が完全消失(ロスト)するであろうに、じゃ」
「な、なんでそこまで」
「強すぎる怒りと憎しみ、それに――最も大切な存在であったルナル様を失ったことによる激しい厭世感・虚無感もあったとは思うのじゃ」
「厭世感?」
「もともと我が主様は、生きることに倦んでおった。また、発作的に、自分自身を傷つけることも、頻繁にあったのじゃ」

 へ? 

「我が主様の両腕、手首にはご自分でつけられた無数の切り傷が絶えることはなかった」

 ヒっ!?

「まぁ、長い間、封じられていたことにより、手首の傷は綺麗になおっているようじゃが――記憶が戻れば、日課である自傷行為をはじめられることは、間違いあるまい」

 ヒィィィッッ!!??

 
「そんな主様を支え、生きる気力を持たせていたのは、最愛の従僕獣・ルナル様なのじゃ。そのルナル様を失い、自暴自棄になった我が主《呪眼の女神カース・アリス》様は、世界と心中するつもりで“暴走状態”に入られたのじゃ」

 な、なんだろう。
 《呪眼の女神カース・アリス》が、とても病んでいる存在(神様)に思えてきた
 心を病んだメンヘラ女・・・・・・いや、メンヘラ女神なのではないだろうか?

 俺のせいか、記憶を失っているっぽい今は、それこそ動物のように無垢な心になっているっぽいけど。

「世界を滅ぼしかねない《呪い》が世界に撒き散らされる寸前、自我を失っていた我が主様の前に、1人の女神が姿を現した。そして――我が主《呪眼の女神カース・アリス》様の片目を抉り取ったのじゃ。《呪い》の完全発動を防ぐ為に」

 え、抉りとったって・・・・・・エグイなぁ。
 それで、今の《呪眼の女神カース・アリス》は左眼に紅い薔薇が埋め込まれているのだろうか?

「その女神とは――」

 ベア子はもったいぶるように、間を置きながら、やがて、教えてくれた。

 片目を抉り取ったのは、『神眼の女神リアナ』であることを。
 
   ◆◆◆

 ショックはあった。
 あの優しく博愛的に思える神眼の女神リアナの所業とは、信じ難かったからだ。
 しかし、ベア子が嘘をついているようにも思えない。

 また、、能力的な《相性》の問題により、《呪眼の女神カース・アリス》は《神眼》を持つ女神リアナには、分がとても悪いらしい。
 《神眼》は、他の”力ある眼”の、能力を熟練度次第では容易に封じるスキルを発動できるようなので。

「我が主《呪眼の女神カース・アリス》様の《呪眼》は、右眼と左眼の両方が揃って、本来の”力”を発揮する。神眼の女神リアナに左眼を抉り取られ、右眼だけになっては大きくその”力”は減退するのじゃ。そして、弱体化した我が主様を、闇側の神々たちのうち、我が主様を疎んじていたものが、好機とばかりに《封神》を画策しおった。それも、我が主様を騙し討ちするような、酷い手段での」
「それで、封神箱の中に封じられていたのか?」
「うん、そのとおりじゃ」
「ふむ」
「しかし、裏切られ、封じられる瞬間、我が主《呪眼の女神カース・アリス》は、これまた強烈な怒り、憎しみ、恨み、憎しみ、そして、哀しみ――そのような負の感情を強く抱いておったのじゃが・・・・・・」

 その単眼で、《呪眼の女神カース・アリス》をチラリと見るベア子。
 《呪眼の女神カース・アリス》は、まだ俺の膝を枕にして、お眠(ねむ)である。
 その様子は、動物、あるいは、小さな子供のように、無邪気そうであった。
 まぁ、見た目は、20歳すぎの大人の女性なんだけど。
 胸とか、かなり大きいし。
 身体は大人、頭は童女、みたいな感じである。

「でも、まぁ、記憶が失っていてよかったかもしれないな」

 記憶と一緒に、強烈な怒り、憎しみ、恨み、憎しみ、そして、哀しみとやらも、忘れているっぽいし。
 うん、むしろ、俺が彼女の記憶を失わせたことは、良いことだったのだ。
 丸太による最後に一撃が強烈過ぎて、頭部に巨大たんこぶをつくった《呪眼の女神カース・アリス》が、記憶も負の感情も失ったのは、結果的に良かったのだ。
 むしろ、俺、グッジョブ、なのである。

 ――そう思うことで、罪悪とか、感じないように俺はしようとしていた。

「・・・・・・記憶を失われているのは、あくまで一時的なものじゃと思うが」

 ベア子の言うとおりかもしれない。
 いや、彼女の言ったとおり、記憶が戻る可能性のほうが高い。
 地球でも、交通事故にあった直後は、記憶が混乱したり、自分が誰だかわからなくなっても、時間とともに、元通りになることは、よくあるみたいらしいし。
 そして、強い負の感情を持って封じられたという《呪眼の女神カース・アリス》の記憶やその時のマイナス感情が戻ったら――
 結構、いや、非常に厄介なことになる気はする。

 女神リアナに片目を抉り取られて、弱体化はしているらしいとはいえ、神は神。
 それに、ベア子の話から、本来の《呪眼の女神カース・アリス》は非常に厄介な性格っぽいい。
 病んでるっぽいし。
 メンヘラ女神っぽいし。
 自分の死(完全消失)と引き換えに、世界を滅ぼそうとか、アレすぎる無理心中をはかったら神らしいし。 
 しかも、恨みを抱いて、長年、封じられていたようなのだ。
 メンヘラが進み、心の病が重病化している可能性はある。

 ・・・・・・・・・・・・。

 このまま、記憶が戻らないほうが、本人のためにも、世界のためにも、よいのではないだろうか?
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