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2015/01/15~

神眼の勇者

神眼の勇者WEB版 第117話 『次元視』 【新規更新】


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 封じられていた邪神――《呪眼の女神カース・アリス》――を俺は解放してしまった。

 もっとも、記憶がなくなっている邪神は、知能も精神的にも、まるで童女のように退行していたので、邪気は感じない。邪悪な存在にはとても思えない。
 まさに無垢な赤子、あるいは無垢な動物のようになっていた。
 言葉がまともに喋れないので、それこそ赤子や動物っぽい。
 見た目は、20代半ばの美女、それも、豊満な胸とくびれた腰を持ったスタイルの良い震えるほどの美女だけど。
 封印から開放したせいか、それとも生まれたばかりの動物におこるという刷り込み現象か、《呪眼の女神カース・アリス》は俺に懐いていた
 その《呪眼の女神カース・アリス》、それに、この邪女神に仕える存在らしい単眼幼女姿のバグ・ベアードことベア子――正体は巨大な目玉の大悪魔――を連れて、とりあえず、俺は地上に戻ることにした。
 その途中で――

「ん、なんだこの“映像”は」

 【神眼】を持つ俺になにかの映像が視えてきた。
 未来視? 過去視?
 いや、そのどちらとも感じが違うな。
 …………。
 あ、あれ?
 これは――

「地球? それも現代日本?」

 近代的なビルなどや舗装された道路。それに信号機、また標識や看板などで、俺は映像の舞台が現代日本であることを知った。
 これも【神眼】の力なのだろうが――よもや、地球の映像が視えるようになるとは。
 【神眼】の熟練度があがって、能力が追加されたのだろう。
 別世界――別次元の世界――を視るような能力が。
 まぁ、もっとも、どうせ未来視や過去視のように発生はランダムだろうけどね。

「お……花火だ」

 映像では夜空に花火が咲いていた。
 そして、見上げながら歓声をあげる群集。

「ひょっとして、隅田川の花火大会か?」

 街並みに見覚えがあった。
 それにこれだけに人数が集まる花火大会はそうそうない。
 俺は、地球にいたころ、見学したことのある隅田川の花火大会を思い出していた。
 実は俺は東京都民だ。都民だった。この異世界に召喚されるまでは。
 住んでいたところは、23区ではないが。
 ほぼ神奈川と呼ばれている町田市に住んでいたけど。
 いや町田はイイ町なんだけどね。

 町田はイイ町だ、なんだけどね。

 町田駅からなら、小田急線一本で新宿駅にいけるし。それも約30分で。
 町田は決して田舎ではないのだ。断じてないのだ。むしろ都会なのだ。シティなのだ。

(ちなみに、ほぼ埼玉と言われているらしい足立区民は、北千住駅からなら秋葉原までつくばエクスプレスで10分、東京駅にだって20分前後でいけるから、決して田舎ではないなどと言っているようだが、それに近いものがあるかもしれない)

 新宿、それに秋葉原、また、浅草や北千住にも結構短時間でいける町田市民である俺は、足立区で行われる荒川の花火大会や、隅田川で行われる花火大会の見学をしたことはあるのだ。

「花火……浴衣……団扇(うちわ)……」

 花火見学をしている人々の姿や持ち物から、俺はいくつかアイデアが浮かんだ。
 この異世界で、浴衣やうちわなどを職人に作ってもらい、販売したら面白かもしれない。
 結構、売れる気がしてきた。
 特にうちわは大ヒットの予感がする。
 なにせエアコンどころか扇風機すらない異世界なのだ。
 安価かつ手軽に涼がとれるうちわは、大衆に馬鹿売れするのではないだろうか?
 個人的には、ゆかたも売れて欲しい。
 そして、女性たちに着て欲しい。
 街に戻ったら、早速作らせてみよう。そして、ミリアたち、美少女三姉妹に浴衣をきてもらおう。うん、そうしよう。
 ランダムであろうとはいえ、現代地球の映像が視えるようになったのは、色々と便利な気がする。
 今みたいに、その映像をヒントに、色んなアイデアが浮かんだりするかもしれないし。

「ん? あれ?」

 俺は花火大会を見学している人々の中に、見知った顔の少女が混じっているのに気づいた。
 妹、だ。
 妹のまる子だ。まる子というあだ名の妹だ。
 神精樹(の丸太)に宿っているドリアードの亜種である丸太精霊に俺はマル子などと名前をつけているが、それは、妹のあだ名である、『まる子』から、名付けた面もある。
 丸太の精霊だからマル子、という面も、あるけど。

「……なつかしい……な」

 地球に戻れてもいないで、異世界にいるにもかかわらず、家族(妹)の姿を見る(視る)ことができるとは、よもや、思わなかった。
 あ、あれ? あれれ?
 変だな?
 懐かし気がするといっても、会えなくなってから数週間程度なのに。
 それなのに。
 家族である妹の姿を視たとたん、目に涙が浮かんできてしまったぞ。
 それに、だんだん薄れつつあった、地球へ帰還する意思が、蘇ってもきた。
 ところで、WEB版しか読んでない読者の方は、俺の妹、まる子に関して、馴染みはないと思う。

 気になる方は、ぜひ、

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「お?」

 俺の妹まる子に、見知らぬ若い男たちが声をかけていた。
 中学生か高校生のようだ。
 ひょっとしてナンパか?
 兄の俺が言うのもなんだが、マル子は可愛いからな。
 誘いを断ろうとするまる子。
 うんうん、それでいい。
 俺の妹はナンパされて男にホイホイついていく尻軽ビッチではないのだ。
 だが、男たちは断られてもしつこく誘っていた。
 しかも、まる子の手首をつかんで、まる子が立ち去れないようにまでしていた。
 ゆ、許せん。
 声をかけるぐらいならまだしも、あんな強引なナンパは許せない。
 俺は歯軋りした。
 その場にいない俺には、なにもできないからだ。しつこく言い寄られて困っている妹を助けることすらできない。

 クッ!

 おい、いい加減にしろよお前らっ!
 これ以上、しつこいと、丸太で尻(ケツ)をぶっ叩くぞっ!
 尻(ケツ)バット、ならぬ尻丸太(ケツマルタ)するぞっ!
 などと、俺が怒りを覚えていると――

「しつこいっ! いい加減にしてよっ! さもないと――」

 妹・まる子の声が聞こえてきた。
 未来視や過去視のように、音声まで聞こえてきたのだ。

「ケツのアナルに丸太ぶち込んで、前歯全損させるからっ!」

 妹よ、なんだその脅し文句は?
 わけがわからないよ。

 しかし、男どもは、
「い、言っている意味はよくわからんが」
「と、とにかく凄い迫力だ」
「というか、な、なんか怖い」
 などと、顔をひきつかせながら、退散していった。

 そして、そこで映像が消えた。

 ………………。
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