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2015/01/15~

神眼の勇者

神眼の勇者WEB版 第119話 『半精霊の少年』 【新規更新】


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 ん?

 次元視により別の世界を視ているはずなのに、見知った顔が視えてしまった。
 俺と契約している風精霊のシィルだ。
 そういえば、あの風精霊はいつのまにか、俺のそばからいなくなっているな。
 別の世界からやってきていると言っていた風精霊シィル。元の世界に帰ったのだろう。
 そして、今、俺が視ている世界こそ、風精霊シィルが元々いた世界――なのだと思う。多分。

「私、誰かに見られている気がするの。覗かれている気がするの」

 見知らぬ少年の頭に座りながら、風精霊シィルがそんなことを言っている。
 す、鋭い。
 俺が次元視で見ていることを、勘かなにかで気づいているというのか?

「またララーが真正魔法の【遠視】で俺や俺の周囲を覗いているのかな? 覗くのをやめろと言っているのになぁ…………まったく、あのラミアは」

 シィルに対して、見知らぬ少年が答えていた。
 どこか透明感のある、中性的な顔をした10代前半の美形少年だ。
 美しい少女だと言われても信じてしまいそうなほどの美形さだった。
 ステータスを視ることで、性別が男だと知ることができなければ、女の子だと俺も勘違いしてしまったかもしれない。

 ちなみに、軽く視たところ、彼のステータスは、

【アッシュ・フェニックス・H(ホルツ)・サウザー 《前世名 アキラ》】

 半精霊人(ハーフスピリット)
 
   12歳

   筋 力  7
   器用度  14
   敏捷度  18
   知 力  13
   生命力  9
   精神力  21
   魔 力  5

    職業 :  精霊使い・剣士】

 と、なっていた。
 能力値には、かなり優秀だと思う。筋力や生命力はこの世界においての平均である10以下だけど、まだ身体の出来上がっていない10代前半の子供なら、特別低いことはないだろうし。
 器用度や敏捷度、それに精神力は平均よりかなり高い。
 魔力は、残念なことになっているけど。魔術師系に向いていなさそうだ。 
 職業が精霊使い・剣士となっているけど、剣士としてならともかく、こんなショボイ魔力でも、精霊使いとして大丈夫なのだろうか?
 まぁ、俺が今いる世界とは違う別の世界の住人だし、魔法の法則も違ったりするかもしれないけど。あっちの世界では、精霊魔法の強さは魔力に依存しない、とかね。

 そんなことより気になるのは、彼のステータスに《前世名》などがついていることだ。
 それに、種族が人間ではなく、【半精霊】などとなっている。
 肌が透き通るように白く美しいこともあり、透明感があるとはいえ、見た目は普通の人間なんだが。
 そもそも半精霊って、どんな種族なんだ?
 妖精(エルフ)と人間の血が混じった半妖精(ハーフエルフ)みたいに、精霊と人間の血が混じった存在なのか?
 向こうの世界では、精霊と人間とで、子を産めるのか?

「なぁ、マル子」

 俺は背負っている丸太に宿っている丸太精霊マル子に尋ねてみた。

「お前って、俺の子を産むこととか、出来るの?」
「は、ハァっ!!!???」

 ものすごく驚く丸子。そして、顔を真っ赤にさせながら、
「な、な、なによ突然!? ま、ま、真、あ、アンタ、あたしに子供を、う、う、産んで欲しい……の……?」
 なにかマル子が勘違いしている気がする。

 精霊であるマル子に俺の子を産ませるなど、考えたこともないのだが。
 一瞬、二頭身キャラであるマル子の腹ボテ状態(妊婦姿)を想像してしまった。

 …………いや、ないわぁ。

 俺が無言でいると、マル子が
「で、でも、残念だけど精霊と人間では、通常、子をなすことができないの。だから諦めなさいよ」
「あ、やっぱりそうなんだ」
「…………そうなの。だから精霊のアタシは、人間の――マコトの子を、産めない……の……」

 なんだか、とても悔しそうな、切なそうな表情を浮かべるマル子。

 …………。

 ま、まぁ、それはそれとして。
 俺が今いる世界では、人間と精霊で子を産めないらしい。だけど、向こうの世界では、半精霊なんているのだから、産めるのだろうか?
 などと俺が半精霊に関して思案していると――

 ※半精霊とは、人と精霊の子であり、非常に稀な種族。特に人(胎児の場合が多い)の亡骸を魂の器とし、生命と転生の精霊フェニックスにより器に魂を運ばれ、また、不死鳥の血を与えられて転生した存在は、この世界でも数えるほどしかいない。半精霊の見た目は通常の人間にそっくりであり、本人も、自分は人間だと思い込んでいる場合が多い。また、半精霊は精霊使いとしての素質が飛びぬけている者が多い。

 などといった情報が、視えてきた。
 
 あのアッシュとかいう美形少年、相当、レアな存在なようだ。
 なんだか、羨ましい。
 俺がアッシュ少年を注視していると――ん?

 なにかが、いる。
 あの少年の中に、なにかが、いる。
 炎を纏った美しい鳥――ひょっとしてフェニックス、か?
 アッシュという少年は、身体、あるいは魂に精霊フェニックスを封印されていたり、宿らせたりしているのかもしれない。
 なに、その羨ましい設定。
 中二病気質のある俺にとって、なにが凄いモノが自分の中に封じられていたり、宿らせていたりする――といった設定には強い憧れを持つ。超羨ましかった。

 …………ん? ん~~?

 まだ、なにかいる……な。

 あの少年の中には、フェニックス以外にも、なにか――別のナニカもいそうだ。
 禍禍しいナニカ、が。
 俺はそのナニカの正体を知りたくて、神眼で次元視により少年を注視続けた。

 そして――視た。
 また――視られた
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