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2015/01/15~

神眼の勇者

神眼の勇者WEB版 第122話 『レベル上げ』


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 俺は今、“呪われた島“にいる。
 邪神や大悪魔がいる島だ。

 もっとも、邪神は見た目が20代の美女で、しかも不幸な事故により記憶喪失&知能低下しているけど。精神的にも幼児退行中だ。言葉すらまともに喋れず、獣みたいなうなり声をだしたりもしている。

「う♪ う♪」

 邪神――《呪眼の女神カース・アリス》――は、ゴスロリ風の服を着たまま砂浜で砂遊びをしている。
 楽しそうに砂のお城を制作中なのである。
 それはまるで、砂場で遊ぶ無垢で無邪気な童女のようだった。
 とても邪神には見えない。少なくとも邪悪な存在には思えない。
 なので、相手が邪神と知っていても、俺は別に恐ろしさを感じなかった。
 妙齢の美女姿である邪神にして闇女神が、童女のように砂遊びをしている様子は、かなりシュールだったけどね。

「…………我が主様は本当にどうなされてしまったのじゃ…………」

 裸の幼女――大きな目を一つだけ持った単眼幼女――が困った顔をして呟いた。
 呪眼の女神カース・アリスに仕える大悪魔バグ・ベアードことベア子だ。
 巨大な目玉の大悪魔姿から単眼幼女(裸体)になったままでもあった。

「こんな阿呆(アホウ)のままでは困るのじゃが。一時的なもので、そのうち元のお姿――孤高を愛し、誇り高き闇女神にして、姦計や謀略・策略・計略も得意とした邪女神カース・アリス様――に戻ってくださるのじゃろうか…………ハァ」

 ババァ言葉で喋りながら、単眼幼女ベア子が溜息をついた。
 喋りながら、主人の砂遊びに付き合って砂で塔を作ってもいたけど。
 ベア子の見た目は、(単眼なのをのぞけば)普通の愛らしい幼女なので砂遊びをしている様子が、妙に似合ってはいた。
 ちなみにベア子の制作している砂の塔は、かなりレベルが高い。

 その塔が完成した瞬間――

「う、う~~~♪」

 闇女神であるカースアリスが砂の塔を蹴り壊した。

 さすが邪神! えげつないっ! 
 まさに外道。まさに邪神。

 もっとも、童女のように無邪気かつ無垢な笑顔を浮かべての行為なので、幼さゆえの残酷さに思えない事も無かったけど。

「あああああっ!!!??? な、なにをなされるか主様よっ!?」

 力作を破壊されてその大きな瞳が涙目になるベア子。

 いや、なにやっているんだろうこの邪神と大悪魔は。

「マコトっ! よそ見していないでっ! 次の邪竜が涌いてきたわよっ」

 神精樹の丸太に宿っている精霊マル子が警告してくれた。
 俺はマル子が宿っている神精樹の丸太――を、素材として魔剣合体させた《神精樹の丸太剣》を構えなおした。
 柄が本体である魔剣《神竜殺し》と神精樹の丸太を、魔剣合体させた《神精樹の丸太剣》だ。
 見た目は丸太に剣の柄を刺しただけの雑な仕上がりではあるが。
 俺は今、神精樹の丸太剣を手になじませるため、実戦形式で戦闘訓練をしていた。
 邪神カース・アリスが《邪竜召喚》の“力”で空に浮かべさせた魔法陣(召喚陣)。
 そこから一定時間ごとに邪竜が涌いてきていた。
 戦闘訓練として俺は神精樹の丸太剣でその邪竜たちを倒しまくっていた。
 全て一撃で。
 ただの丸太を素材にした魔剣合体した《丸太剣》でもその攻撃力はとても高い。
 そして丸太でも上位クラスである神精樹の丸太を素材に魔剣合体した《神精樹の丸太剣》は
それこそ凄まじい攻撃力・破壊力だった。
 《邪竜召喚》では竜(ドラゴン)にしては比較的身体が小さく弱い方である幼竜(ドラゴンパピー)だけではなく、成体の竜(ドラゴン)も涌いてくることがある。
 しかし、成体のドラゴンをも《神精樹の丸太剣》は一撃で倒せた。

「なんだ一匹だけか。どうせなら数体いっぺんに涌いてくればいいのに」
「マコト、あんた余裕持ちすぎよ」

 今は神精樹の丸太剣に宿っているマル子が、とがめるように注意してきた。

「まぁ確かに油断は大敵だけど。でも、一度に5匹出てきた時も、それほど苦戦しないで倒せたしなぁ」

 やはり5匹ともそれぞれ1撃で倒せていた。
 超高威力かつ、俺にとっては非常に使いやすい神精樹の丸太剣を持つことで、俺の戦闘力は飛躍的に上昇しているのだ。
 竜(ドラゴン)ですら今の俺にはさほどの難敵ではなかった。
 むしろ、敵というよりは――経験値の素にしか見えなくなってきた。
 なにせ、ゲームでいえば、無限に雑魚モンスターが涌いてくるエリアで、レベリング(レベル上げ、経験値稼ぎ)中の気分なので。それも無理のない強さの雑魚モンスターを相手にした。
 実際、メインジョブである【狂戦士(バーサーカー)】のレベルも、いくつか上がってもいたりする。
 


 ――どれだけの竜(ドラゴン)を倒したであろうか?
 すでに百匹は倒したはずだ。
 途中から数えるのがメンドクサクなってきたので、正確なところは覚えてないけど。

「流石に疲れてきたな。そろそろやめるか」

 木精霊(ドリアード)の亜種であり、【女王(クィーン)】という上位種になっているマル子に傷を治してもらったり、疲労を癒してもらいながらだったので、肉体的にはさほど疲れはいない。 
 しかしながら、精神的に疲れてきた。
 地球時代、ひきこもってゲーム、それもMMOゲームで長時間ひたすらレベリングをした経験もある俺でも、疲れる時は疲れるのだ。

「アリス、そろそろあの魔法陣(召喚陣)閉じてよ」

 砂遊びに飽き、猫のように背を丸めてひなたぼっこをしていた邪神(カース・アリス)に頼んでみる。

 カース・アリスはあくびをしながら一度大きく伸びをした後、
「う?」
 と、可愛らしく小首をかしげた。

「だから、このままだとあの魔法陣からずっと邪竜が涌き続けるから、閉じてよ」
「う? う?」

 小首をかしげたまま、唇に指を当てきょとんとした顔をするアリス。
 いや、あのね。

「…………ひょっとして、閉じ方を忘れてしまわれたのかよ、我が主様」

 単眼幼女姿のベア子が、その大きな目を半眼(いわゆるジト目)にしつつ、主である邪神に確認した。

「う♪」

 ニパァと童女のように笑いながら頷く邪神アリス。

 え、マジで?

 それって、かなりマズイのでは…………。
 このままでは、無限にわいてくる邪竜によって、この島どころか、世界の危機なのでは…………

「いや、さすがに無限に出てくるわけではないがな、マコト殿」

 俺の心を読んだかのように、ベア子が解説してくれた。
 どうもあの魔法陣は、ここから遥か遠くにある暗黒大陸という地域の空に繋がっているらしい。
 そして、魔物が多数生息する暗黒大陸の空には邪竜もウジャウジャ飛んでおり、魔法陣によって、この島の上空に召喚されているとのこと。

「ゆえに暗黒大陸の邪竜どもの数以上に、出現することはありえんのじゃ」
「なるほど。それでその暗黒大陸に生息する邪竜の数は?」
「正確なところは知らんが、まぁ、少なくとも1万匹は超えているじゃろうな。軽く」
「い、1万」

 世界の危機かはともかく、やっぱり、このままでは相当危険だ。
 このまま魔法陣を放置して帰ることは、さすがにできないぞ。

「なぁに、閉じることができないならば、破壊してしまえばいいのじゃ。マコト殿」

 え、壊していいの?
 というか、壊せるの?

「通常の武器では、魔力により作られた魔法陣は壊せん。傷つけることすらできん。魔法陣は実体のない霊的・魔法的な存在じゃからな。しかしながら、魔剣《神竜殺し》と合体したことにより、その丸太剣は強い魔力を持った武器にして剣――魔法剣――となっておる」

 魔法剣――か。

 俺の中2病的部分を刺激する言葉(ワード)だ。
 魔法剣だなんて、なんだか格好イイぞ!

 まぁ…………見た目は丸太に剣の柄をブッ刺しただけの、アレすぎる武器なんですけどね。





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