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2015/01/15~

神眼の勇者

神眼の勇者WEB版 第123話 『頭から丸かじり』


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 俺は丸太剣を両手に持ちながら助走&跳躍した。
 空に浮かぶ魔法陣(召喚陣)目掛けて。

 この異世界では、レベルアップを重ねたこともあり、俺の身体能力が地球にいたときよりずっと高くなっている。
 かなりの高さにある魔法陣(召喚陣)だが――届きそうだ。
 俺の剣が。
 俺の――丸太剣が。

「おおおおぉらぁぁぁぁぁぁあっ!!!!!」

 気迫を込めて丸太剣を振り下す。
 そして――魔法陣(召喚陣)は粉々に砕け散った。
 本来は通常の武器では傷つけることすらできない霊的・魔法的な魔法陣(召喚陣)をも、 魔剣《神竜殺し》と丸太を魔剣合体させたことで、魔法剣となっている丸太剣により、破壊することに成功したのだった。

「うむ、お見事!」

 単眼幼女ベア子(正体は目玉型の大悪魔バクベアード)が俺を称讃してくれた。

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 魔法陣(召喚陣)の破壊後、呪われた島から、ミリア達のいる島(俺の領土となった新マルタ島)に戻ることにした。
 とりあえず、単眼幼女ベア子、それに邪神にして呪眼の闇女神カース・アリスを連れて。
 
「――というわけで、封印を解いてしまった責任もあるし、俺はしばらく彼女たちの世話を見ようと思う」

 島の屋敷(ログハウス)にて、ミリアたち奴隷三姉妹に経緯を話した。
 長女ミリアと次女カチュアはあまりの話に呆然としている。

「じゃ……邪神…………」
「…………闇……女神……様?」

 二人とも、カース・アリスに恐怖の目を向けていた。
 まぁ、無理もない気はする。なにせ、相手は邪神であり闇の女神なのだから。

「アリスちゃん、『東京タワー』はこうするの♪」
「う! うー♪」

 末妹の幼女マリアと幼児退行しているカース・アリスは精神年齢が近いのか、すぐに仲良くなっていたが。
 以前、俺が教えてやった“あやとり”で2人は遊んでいた。

「ほぅ、このあやとりとやら、なかなか奥が深いのじゃ」
「うん! いろんな技があるんだよ、ベア子ちゃん♪ マコトお兄ちゃんに教えてもらったの☆ ほら、カニさんだよ」
「おおっ! なるほど蟹じゃ!」

 単眼幼女ベア子ともマリアはすぐに親しくなっていた。
 相手の正体が邪神や大悪魔だと知っても友達感覚なのだから、たいしたものだ。将来、大物になるかもしれない。
 まぁ、今のベア子は単眼とはいえ愛らしい幼女姿だ。
 カース・アリスも人間の女性にしか見えない。しかも、本来の性格はともかく、今は、無垢な童女や動物みたいになっている。
 大悪魔だの邪神だのと偏見の目で見なければ、そんなに怖くも無い気がする。
 そして天真爛漫でちょっとアホの子っぽい幼女マリアには、そういった偏見をあまり持っていないのだろう。

「ま、マコト様、本当によろしいのですか?」

 ミリアが小声で俺に耳打ちしてきた。

 そして怯えの色を目に浮かべつつ、カース・アリスやベア子を横目で見ながら、
「邪神・闇女神だという存在や、大悪魔だという存在をそばに置いておくなど…………どのような災いがマコト様の身にあるか…………」
 などと、心配してくれた。

「大丈夫だと思うよ。あの2人、邪神だの大悪魔だのと言うわりには、そんな邪悪そうに思えないし。」
「し、しかしマコト様」
「それに、封印を解いた以外でも俺にはあの人に対して“責任”があるから。やっぱり、当分は一緒にいて世話をしてあげないと」
「「え!?」」

 ミリア、それにカチュアもなぜか酷く狼狽しはじめた。
 そして、問い詰めるかのように俺に詰め寄ってきた。

「せ、責任をとるって、そ、それは、だ、男性として、ですか!?」
「…………ご主人様、あ、あの女と……あの闇女神と、し、しちゃった……の?」

 いや、なんの心配をしているのだこの姉妹。

「ちがう、そういう意味での責任ではない。俺はカース・アリスに手はだしていない。性的な意味では」
「そ、そうですか……よかった」
「…………本当に……よかった……です」

 とても安堵しているミリアとカチュア

「ただ俺はあの闇女神を傷物にしちゃったから……いや、性的な意味じゃないけど」

 また不安そうになり顔に影を差した姉妹を見て、言葉をつけたした。

 そして、 闇女神(カース・アリス)が幼児退行化している原因が、ひょっとしたら、俺にあるかもしれないと説明もしておく。

「封印を解く為、封神箱を破壊した際、超過ダメージがカース・アリスまでおよび、そのせいで、頭がパー……い、いや、あんな状態になった可能性があるんだ」

 そのため、それこそ俺は、あの闇女神(カース・アリス)をあの場で放置しておくことができなかった。
 俺に懐いていて、ついてくる闇女神(カース・アリス)を邪険にし、見捨てることなどできなかった。
 良心が痛むので。

「わかりました。私たちはマコト様の奴隷です。マコト様がそばにいさせると決めた方たちなのですから、出来うる限り親しくさせていただきます…………まだ、やっぱり、少し、怖いですけれど」
「…………怖いけど………我慢する、です」

 ミリアとカチュアは邪神にして闇女神であるカース・アリスへの恐怖心がそう簡単に消えそうにないようだ。
 でも、まぁ、大丈夫だろう。

「う? う、う~♪」
「あははは♪、アリスちゃん、あやとり初めてなのに上手なの♪ ちゃんとカニさんになってるよ☆」 
「我が主カース・アリス様! 次! 次、儂にさせて! 交代! あやとり交代!」

 幼女マリアと無邪気に遊ぶ闇女神(カース・アリス)も大悪魔(ベア子)を眺めながら、俺は楽観視していた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「ねぇ見て見て☆ ラーたんとレーたんも可愛いでしょ♪」
「う? ………………う~~~~❤」

 別室に置いてあるゆりかごにて、おねむ中だったラーとレーの双子の赤ちゃん。
 そのおねむ中の赤ちゃんたちを闇女神(カース・アリス)は、気にいったようだ。
 指で赤ちゃんたちの柔らかい頬をツンツンしたりしている。

「はい、ラーたんをだっこしてあげてアリスちゃん♪」
「う? う?」

 すぐに仲良くなったマリアに赤ちゃんの片方(ラー)を抱き渡され、カース・アリスは最初、戸惑っていた。しかし、すぐに
「う❤ う❤」
 と、楽しそうにしていた。

 ひょっとしたら母性本能かなにかに目覚めているかもしれないな。邪神とはいえ闇とはいえ女神。母性本能だってあるだろう。多分。

「我が主カース・アリス様! 次! 次、儂に抱っこさせて! 交代! 抱っこ交代!」

 ラーを抱っこしたくなったのか単眼幼女ベア子が両手を伸ばしたが、
「う!」
 ラーをしっかりとそして大切そうに抱いた闇女神に手渡しを拒否されていた。

「そ、そんなぁ。ず、ずるいですぞ我が主様っ」
「まぁまぁ、ベア子ちゃんはレーたんを抱っこしたらいいよ。はい☆」
「おお、かたじけないぞマリア殿!」

 もう片方の赤ちゃん(レー)をマリア殿から手渡され、喜び出す大悪魔(ベア子)

「だ、大丈夫かしら。いきなり、床に赤ちゃんを叩きつけたりとか…………」
「…………頭から丸かじり………………しそうです」

 ミリアとカチュアはかなり不安そうにしているけど、杞憂だと思うぞ。



「むにゃむにゃ…………ん?」

あ、ラーが目を覚ましたようだ。
ゼロ歳児ながら、肉体成長系のスキルですでに言葉が喋れるようになっている転生者ラーがお目覚めになった。

「う♪」
「……誰だ貴様は? ん? ん~~~~~?」

 自分を抱きながら顔を覗き込んでいた女(カース・アリス)を、ラーはじっと見つめた後、
「!? 神族!? それも古代神!? な、なななな、なんで“力”ある“神”が我を抱いて!?」
パニック状態になった。
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